SOÅK植物標本室ハーバリウムの通販

ハーバリウムの通販 SOÅK(ソーク)植物標本室

SOÅK植物標本室 ハーバリウム通販

Blogブログ

2018/04/17 00:25


こんにちは。〈SOÅK(ソーク)植物標本室〉のマキムラです。
きょうのブログのタイトルですが、またさっき聞かれたので、やっぱり一度ちゃんと書いておいたほうがいいんじゃないですかってスガ室長に進言したところ、興味なさげに「それはきみの仕事でしょう。空いた時間に書いておいてください。」とおっしゃる。つまりは室長も気にはなっていたけど、時間がないし面倒だ。僕が言い出したのをこれ幸いに書かせよう。ということですね。
Wikipediaによると「ハーバリウム(herbarium)は、植物学において保存された植物標本の集積(植物標本集)を指す言葉である。」とあります。ハーバリウムとは植物標本のことですと、よく言われるのはこういうことですね。ずいぶん乱暴な言い方ですが。
本来はこのように学術的な意味のハーバリウムですが、ソーク植物標本室では、より身近に草花の魅力を感じていただけるよう、お部屋のインテリアとして、また手に取って気軽に眺めていただける観賞用としてのハーバリウムを製作・販売しています。

…というと、じつはスガ室長に窘められちゃうんですよね。
「マキムラ君それは違いますよ。私は私の研究のために植物標本たちを製作しているのです。草花の命の尊さを美しいまま、より永く保ちたくてこういう形になりました。販売が目的ではありませんよ。」
はい、そうですとも。ですがその植物標本を作り続けるために、このソーク植物標本室を続けていかなければなりません。と、堂々巡りになっちゃうわけです。
さて、いい機会なので、わが〈SOÅK(ソーク)植物標本室〉室長スガ・ケイについて、僕の知ってる範囲でご紹介させていただきます。
名前、スガ・ケイ(たぶん日本人)。性別、男性。職業、植物研究者他。年齢、不詳(おそらく50代前半、銀髪。本人曰く"スカンジナビアンシルバー")。20代の頃、中国やネパールなどアジア諸国をバックパッカーとして放浪。チベットで仏教に傾倒し、その後辿り着いたネパールの奥地で、出家はしなかったが寺院に住み込み自分なりに研究・修練を積む。
時が経ち、40を過ぎたそんなある日、修行のためにはじめて分け入った山の斜面に群生する高山植物に一瞬で心を奪われる。それ以来、それまで意識したこともなかった身の回りに生きる草花の存在に気付き、自らの心が美しいと思う植物を採取し研究する日々が続く。
と、ここまでがスガ室長本人から聞いた話です。その後いつどういう経緯で日本に戻りこのソーク植物標本室を開設することになったのか、僕は知りません。聞いてもなぜかはぐらかされちゃうんですよね。ほんと不思議な人です。

肝心なところがあやふやなんですが、そんな感じで運営しています。ここまで読んでいただいた賢明なお客さまならもうお気づきだと思いますが、「なんでロクタ紙なんて変わった紙をタグにしているの?」というご質問への回答は「たまたまそこにたくさんあったから。」です。ロクタ紙とは、ネパールの山に自生しているロクタ木の表皮と葉を使った手漉きの紙です。長い歴史を持ち、現地では「1000年もつ紙」と言われ、古くから仏教の聖典や公文書の保存に使用されています。つまり、長い間仏教研究をしていたスガ室長には、いつでも手に入る紙だったわけです。帰国する際に大量に持ってきたそうです。
ハーバリウム(植物標本)なのに、中に閉じ込めた植物の詳細についてラベリングしていないのは?という問いにはごめんなさい、室長の意向ですとしか言い様がありません。「私の頭の中に詳細な情報が蓄積されている」そうです。ここはひとつ、笑って赦してくださいませ。
最後にスガ室長からお伝えしたいことがあります。

先日野外のマーケットに参加させていただいたとき「どれくらいの時間愉しめるものなのか」と、たくさんの方に聞かれましたが、永遠ではありません。草花によって様々ですが、1年から2年程度の時間は愉しんでいただけます。時間を掛けて乾燥させドライフラワーにしても、草花は死んでいるわけではありません。ソーク植物標本室のハーバリウム製作には、高純度のシリコンオイルを使用しているので、より永い間、色素が滲み出すのを抑え、高い透明度で愉しんでいただけますが、時間を掛けていずれは色褪せていきます。それを「劣化」と捕らえるか、その時間を「緩やかな変化」として愉しむかは、ご購入いただくお客様に委ねたいと思います。
花を愛でる方法は人それぞれです。華道を嗜み精進される方、ドライフラワーに魅せられ、作る工程も含めて愉しむ方、そしてそういったことに疲れて、ただそこにある花の癒やしを求める方。すべての草花、植物を愛する方々に、ソーク植物標本室のハーバリウムをお届けしたいと思います。

ハーバリウムのお取り扱いについて

ハーバリウムに使用している植物は天然素材ですので、個体差があります。植物を浸す時に葉や実などの一部が沈んでしまう場合がありますが、不良ではありません。液体の中で動くため、写真と違う場所に移動している場合があります。ご了承ください。

ハーバリウムの鑑賞時に注意していただきたいことがいくつかあります。誤飲にご注意ください。ふたは開けないでください。火気(ストーブ・ガスコンロ等)の近くには絶対に置かないでください。直射日光を避けてください。自然素材の植物ですので、年月とともにゆっくりと色が薄くなっていきますことをご了承ください。オイルを処分する時は、排水に流さずに新聞紙等で処分をお願いいたします。

安全データシート(PDF: 333KB)

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